いつものように活動先へ到着し
出勤チェックをそこそこに済ませたところに 物々しい荷台を引き連れた1台のトレールトラックがやってきた。 このトラックの来襲によって この日の自分の運命を左右されることになる。 荷台に積まれた荷は お米。 どうやらどこからか無償提供していただいたものらしいが その量たるやケタ違い。 1袋50㌔の重さもさることながら それが300袋! 計算間違いがない限り その重量は合計15㌧! 軽く見積もっても この施設で1年分まかなえるお米の量にはなるのでは。 これだけの量のお米を収納できるだけのスペースがあるのか ちょっと怪しいとも脳裏によぎったが。 ひとまずこれをトラックの荷台から食堂のお米収納室に運搬するというのが 今日のミッション。 平日のこの日 学校に行かずに施設に残っている子どもたちは 確認できるだけで5人ほど。 自分も含めて6人ほどで300袋。 2人1組で地道に運んで行くとして 100往復という途方もない公算をはじき出す。 が 1袋50㌔が子どもたちにとっては重すぎて太刀打ちできない。 猫車で運ぶ目論みも食堂の段差に阻まれ断念。 途方に暮れる子どもたち。 なぜか他の職員は手伝う気配一切なし。 しかたないのでここはひと肌脱いで自分が運ぶことに。 子どもたちはトラック荷台の上に待機し 自分の背中から頭にかけて米袋を乗せる補佐役。 自分はそれを背負って食堂のお米収納室に運搬。 50㌔の重みをカラダ一身に受けての重労働。 腰や背中、頸椎にかかる負担。 一瞬の気の緩みが一大事を招く恐れのある緊張感。 昼食としばしの休息をはさみながら 1日中米袋を背負っては運び、背負っては運び。 だいたい半分くらいでギブアップ。 さすがに疲れた。 というか疲労により集中が切れて これ以上無理にすると危ないと危険予知。 というかほとほとウンザリ、イヤになっただけなのかもしれないが。 子どもたちが学校から帰ってくるのを待って ガタイのいい子ども連中を寄り集めて 人海戦術で最後までやり抜こうと。 大量の米袋が山積みになった異様な光景に ワイワイガヤガヤ応援部隊が結集する。 最初はたじろいて二の足を踏む子どもたちだが 自分が運搬のコツを教授し 力自慢の子どもたちが意気に感じてやってくれる。 打てば響く。 響くからさらに打つ。 打っても響かなかったら打つこともあきらめがちになってしまうけど。 こういうときにサッと身軽に動いて差し伸べくれる子どもたちは なんともうれしいもの。 人間力が見て取れる。 いつもの夕食時間の定刻を過ぎたけど 米15㌧を運びきった充実感それだけでも もうお腹いっぱい満腹感。 なんか今夜あたり お米に押し潰される悪夢でうなされそう。
by satoshi_0813
| 2011-01-07 22:36
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