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ホカホカごはん
ホカホカごはん_f0204561_1253069.jpg活動先チェンマイ少年の家の食堂にて
子どもたちに出される夕食準備のお手伝い。

大きな鍋で炊いたごはん(もちろんタイ米)を
子どもたちに配膳するための鍋に移しかえる。

フタを開けたときに一斉に立ちこめる湯気が
一緒にタイ米の香りを連れてくる。

もはや夕食前の時間には
食堂でこの作業をするのが日課。

すっかり手慣れたもので
我ながら見事にホカホカごはんを移していく。

塊になったゴハンをうまくほぐしながらするのがコツ。

食堂のおばちゃんおっさんからの信頼も厚く
今では暗黙の了解で自分の仕事になっている。


ホカホカごはん_f0204561_1261380.jpgまた
いつからか味見を任せられるようになることも。

スプーンで口の中に入れるとたいていむせてしまう。

タイ料理の辛さにはすっかり慣れているとはいえ
はじめのひと口に注意がおろそかにならないように。

仕上げの味見の感想を求められるが
実はこれがけっこう困る。

「どうだ?」と訊いてくるように応えを期待されるのが
目が合わさってぶつかりあう視線の先から伝わる。

どうだと言われても
日本人の自分の舌が
タイ料理のよしあしをタイ人に伝えるというのも
なんだかおかしな話で。

ほとんどの場合は「おいしい」と伝えれば万事済む。

それでも実際よほど何かが足りない場合は
「うーーーん・・・」
とあいまいな仕草を見せて
お願いだから空気読んでなんとかしてと目で訴える。


自分の手の入ったごはんを
子どもたちに食べてもらうと思うと
またひとつ気持ちが入る。

子どもたちひとりひとりにごはんを配膳するときに
おいしく食べてほしいと心を込める。


全部残さずおいしく食べるんだぞ!
by satoshi_0813 | 2010-12-01 22:53


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