バンコクから北へ約80キロ、車で1時間半。
チャオプラヤー川とその支流に囲まれた中州にある 古都アユタヤの遺跡を巡る。 かつてアユタヤ王朝がこの地に都を置き 東南アジアの海上交易の拠点として繁栄し タイ独自の文化を開花していった。 栄華を誇ったアユタヤもビルマ軍侵攻によって陥落。 寺院や仏像などは徹底的に破壊され アユタヤは滅亡の王都となった。 その後タイの首都はバンコクに遷都され アユタヤ遺跡はそのまま雨風にさらされてきた。 1991年にユネスコ世界遺産に登録され タイ国内外で人気の高い観光都市の1つに挙げられる。 以上アユタヤ遺跡についての予備知識。 ワット・プラ・マハタート遺跡。 アユタヤ遺跡を代表する重要な仏教寺院の遺跡。 広い敷地にはビルマ軍侵攻によって破壊され 傷跡が深く残る仏塔や壁が残されるばかり。 遺跡敷地内に悠然とそびえる大きな仏像のヒザ元で 同じ座禅の姿勢をとって当時の栄華を偲ぶ。 ワット・プラ・マハタート遺跡内にある 木の根に覆われた仏頭。 ガイドブックでもそのインパクトはひと際絶大なものだった。 ビルマ軍侵攻によって切り落とされた仏像の頭が 長い年月をかけて菩提樹に覆われた。 切り落とされてゴロリと転がり落ちただろうにもかかわらず 仏頭がゆがめられることなく 迷いなくまっすぐ前を向いて見据えている光景は まさに自然の奇跡というか 神秘的なものを感じざるをえない。 見れば見るほど慈悲深い表情。 長い年月もの間このように木に取り込まれながらも じっとここで一体何を考えてきたのだろうかと思いを馳せる。 じぃーーっとお互い見つめ合い 言葉なき対話を試みる。 ワット・ラチャブラナ遺跡。 正面入り口からのぞかせる クメール様式のチェディ(仏塔)の姿は まるで額縁に入れらた1枚の美しい絵画のよう。 ついポカーンとその壮麗さに見とれて感嘆がもれる。 敷地内に入るとまたその魅力に息を飲む。 ワット・ラチャブラナ遺跡の優美な仏塔を背景に またもや座禅の姿勢で瞑想にふける。 タイの灼熱の日差しが 自分のカラダもココロも焦がすようにアツかった。 『アユタヤ遺跡を巡る その2』に続く・・・。
by satoshi_0813
| 2010-10-23 22:15
|
最新の記事
以前の記事
2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 検索
記事ランキング
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||