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アユタヤ遺跡を巡る その1
バンコクから北へ約80キロ、車で1時間半。
チャオプラヤー川とその支流に囲まれた中州にある
古都アユタヤの遺跡を巡る。

かつてアユタヤ王朝がこの地に都を置き
東南アジアの海上交易の拠点として繁栄し
タイ独自の文化を開花していった。

栄華を誇ったアユタヤもビルマ軍侵攻によって陥落。
寺院や仏像などは徹底的に破壊され
アユタヤは滅亡の王都となった。

その後タイの首都はバンコクに遷都され
アユタヤ遺跡はそのまま雨風にさらされてきた。

1991年にユネスコ世界遺産に登録され
タイ国内外で人気の高い観光都市の1つに挙げられる。

以上アユタヤ遺跡についての予備知識。


アユタヤ遺跡を巡る その1_f0204561_01707.jpgワット・プラ・マハタート遺跡。


アユタヤ遺跡を代表する重要な仏教寺院の遺跡。

広い敷地にはビルマ軍侵攻によって破壊され
傷跡が深く残る仏塔や壁が残されるばかり。


遺跡敷地内に悠然とそびえる大きな仏像のヒザ元で
同じ座禅の姿勢をとって当時の栄華を偲ぶ。


アユタヤ遺跡を巡る その1_f0204561_0174129.jpgワット・プラ・マハタート遺跡内にある
木の根に覆われた仏頭。

ガイドブックでもそのインパクトはひと際絶大なものだった。


ビルマ軍侵攻によって切り落とされた仏像の頭が
長い年月をかけて菩提樹に覆われた。

切り落とされてゴロリと転がり落ちただろうにもかかわらず
仏頭がゆがめられることなく
迷いなくまっすぐ前を向いて見据えている光景は
まさに自然の奇跡というか
神秘的なものを感じざるをえない。

アユタヤ遺跡を巡る その1_f0204561_0181339.jpg見れば見るほど慈悲深い表情。

長い年月もの間このように木に取り込まれながらも
じっとここで一体何を考えてきたのだろうかと思いを馳せる。


じぃーーっとお互い見つめ合い
言葉なき対話を試みる。



アユタヤ遺跡を巡る その1_f0204561_0211372.jpgワット・ラチャブラナ遺跡。


正面入り口からのぞかせる
クメール様式のチェディ(仏塔)の姿は
まるで額縁に入れらた1枚の美しい絵画のよう。


ついポカーンとその壮麗さに見とれて感嘆がもれる。

敷地内に入るとまたその魅力に息を飲む。


アユタヤ遺跡を巡る その1_f0204561_0214423.jpgワット・ラチャブラナ遺跡の優美な仏塔を背景に
またもや座禅の姿勢で瞑想にふける。

タイの灼熱の日差しが
自分のカラダもココロも焦がすようにアツかった。



『アユタヤ遺跡を巡る その2』に続く・・・。
by satoshi_0813 | 2010-10-23 22:15


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