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チュンポン隊員来訪
f0204561_126970.jpgタイのチュンポンに観光業で派遣されている青年海外協力隊員が
自分の活動先チェンマイ少年の家へ急遽来訪。

タイの児童保護施設とその施設の子どもたちの様子に興味があり
実際に活動先の子どもたちと触れ合うことに。


急遽の訪問ということでほとんど何も準備できなかったが
チュンポン隊員はそれでもお構いなしに子どもたちの心をつかみ
いい意味でオトコ臭さを漂わせるまさにオトコ同士のつきあい。


めったに開かないと図書室に入ってみると
タイ伝統楽器の練習に取りかかる子どもたち。

f0204561_1282066.jpgしかしそのタイ伝統楽器の練習もそこそこに
図書室内にあるマンガ本にひたすら熱中。

そんな最中チュンポン隊員は
ひとりの子どもが黒板にこっそり書き流す文を目にする。

  「家族(父親と弟)が恋しい。ここはボクの本当の家じゃない。」

その文字を見て
こんな小さい子どもたちでも子どもたちなりに抱えているものがあるのだと
深い感傷に触れるチュンポン隊員。

そのような子どもたちの抱えている想いを察知して共感してくれたのは
ここで活動していつも子どもたちのそばにいる自分にとってうれしいこと。

ここの活動先にいる子どもたちは多かれ少なかれ
ここにいる事情が事情なだけに
それぞれの心にそのような影を抱えて過ごしている。

まるで
その心の奥底に沈んでいる感情を
楽しさや笑顔で埋没させているようだが

その家族に対する切なる思いは燻り続け
ふとした拍子にその煙が漏れ出てしまうことがあるのだろう。
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by satoshi_0813 | 2010-11-19 23:25
お医者さん
f0204561_9393062.jpg左腕に包帯グルグルの子ども。

自分が活動休業日にサッカーをしていたとき
転んだ拍子に骨を折ってしまったらしい。

施設の最寄りの病院で処置してもらったのだらしいが
素人目に見てもずいぶんお粗末な処置。


そんな心もとない包帯と首でひっかけつるされているヒモを
どうにかしてあげようと
JICA二本松訓練所で支給された三角巾を持ってきて
彼の骨折した左腕を覆うようにあてがう。

f0204561_9405773.jpg自分がきちんとしてくれるのか気になるのか
自分の三角巾の処置をじーっと見る彼。

JICA二本松訓練所での救急法の講座が
このような形で日の目を浴びることになるとは。

さすがに1年半ほどの記憶を遡りながらなので
いささか手際良さには欠けたが
出来上がりを見ると患部を覆う三角巾の包容力と安心感。


彼のようにおっちょこちょいな子どもたちが多く
ケガが絶えない。

f0204561_9415822.jpgリュックにはいつも絆創膏を常備するようになって
必要とあれば彼らに絆創膏を貼るなど
軽めの処置をしてあげるはもはや日常的。

一応施設には看護職員が常駐しているらしいが
実際ケガをしても子どもたちが看護職員に駆け込むことは見たことなく
むしろ
子どもたちにとっては近しい存在である自分の方が
声もかけやすいし頼りにもなるのだろうか。


こんな感じで時として子どもたちにとって
ちょっとしたお医者さんみたいな存在にもなる自分。
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by satoshi_0813 | 2010-11-18 22:36
トンボ採集
f0204561_1232228.jpgふと目をやると
草の緑に身をかがめて何かに向かってにじり進む子ども。

トンボを捕まえようとしている。

何度もソロリソロリ近づいて
素早く手を伸ばして挑むものの
失敗ばかり。

自分も参戦してみるが
なるほど素手で捕まえるのはムズかしい。

そこで
ちょっと考える。

f0204561_1242924.jpg考えて考えて考える。

アイディアがひらめく。

頭の中でかたどられたアイディアで道具をこしらえる。

「ホモ・ファーベル(道具を工作する人)」とはよく言ったものだ。

道具の使用は知性の存在の象徴。

そして古来から狩猟活動によって
動物を追い、効率よく狩りをするため予測や想像を働かせ
知能を発達させていった人類に倣って

f0204561_1255540.jpg 知性という名の武器を最大の武器にして
再度トンボとの戦いを挑む。

ソロリソロリと息をひそめて慎重に
そして
ここぞとばかりにガバーッ!と大胆に狙う。

トンボの捕獲に成功。

そばで見守っていた子どもたちから感嘆の声。

子どもたちにいいところを示してこの道具をあげると
よろこび勇んで次から次へとトンボを乱獲。


f0204561_1263321.jpg一見すると楽しげなそんな光景だが
まるでこの地球(ほし)の縮図を見るよう。

文明にもの言わせる人類が
多様な生物を乱獲し
その存在を脅かす。

そう思って見ると
自分が考えた捕獲道具を手にしてよろこびを上げる子どもたちの声が
なんとも複雑に自分の鼓膜を引っ掻いた。
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by satoshi_0813 | 2010-11-17 22:59
ニガテな6・7・8の克服
f0204561_3253384.jpg加数と被加数がそれぞれ0~9の組み合わせの
合計100枚からなるフラッシュ百まい足し算。
(詳細記事:『フラッシュ百まい計算』『続 フラッシュ百まい計算』

フラッシュ百まい足し算を取り組む子どもたちにとって
自己記録更新のための避けては通れない最大の難関・鬼門は

  1位数+1位数が2位数になる
  繰り上がりのある足し算。


とりわけ加数、被加数に「6」「7」「8」が含まれる
繰り上がりのある足し算をニガテとしている子どもたちが多く
指を折って数えることに頼りがちで(過去記事:『指折りで数を数えるべからず!』参照)
子どもたちの計算能力向上のつまづきの代表格である。


加数、被加数が「9」の場合は
一見すると数が大きくて難しいように錯覚していた子どもたちも
≪9=10-1≫(10を足して1をひく)というカラクリを教えると
目からウロコのようになって要領を得るが

しかし「6」「7」「8」はちょっと中途半端。
かけ算九九でも7の段や8の段は鬼門のように。


それでもピンチこそチャンス。

ニガテとしているだけに
逆に考えればこの苦手を克服すれば
飛躍的に計算能力(フラッシュ百まい計算のタイム)は向上する。

あり余るほどの伸び代がそこに存在。

ニガテとしている加数、被加数に「6」「7」「8」が含まれている
繰り上がりのある足し算の特訓を行う。


繰り上がりのあるたしざんの計算方法として
10以上の数の構成が「10といくつ(端数)」となることを考える。

1位数+1位数が2位数になる繰り上がり計算の問題では
加数を分解し被加数の補数と残りの数に分解する思考が要求されるが
2つの思考が同時に要求されるため理解が困難なことがある。

とか云々・・・。

この上記説明が難しいように指導するのも何かとややこしいので
残念ながら理論的思考によるものでなく
とにかく何度も試行して頭に刻み込んでしまえ的な
原始的経験論に基づくひたすらなまでの反復練習。

4週間短期集中特訓チャレンジプログラムでも(過去記事:『4週間短期集中特訓チャレンジプログラム』参照)
加数、被加数に「6」「7」「8」が含まれている繰り上がりのある足し算がポイントとなり
ここを反射的に答えられるほど集中して反復練習を行うことで
ニガテ、つまづきを克服しそれぞれの自己最高タイムの向上につなげていった。


習うより慣れちまえ!の威力は絶大。
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by satoshi_0813 | 2010-11-16 23:19
コムローイ特需
f0204561_2339913.jpg今週になってにわかに道端に沿って立ち並ぶ露店で売られるこの商品。

タイの有名な祭りのひとつである
ロイクラトンに関係するもの。


ロイクラトンとは
旧暦12月の満月の夜に合わせてタイ国内各地で行われる祭。

農産物収穫に恩恵の深い水の精霊に感謝を捧げ
また罪や汚れを水に流し、魂を清める。

バナナの葉や色鮮やかな花びらでつくられた灯篭(クラトン)を
ロウソクや線香などで美しく飾り
満月を映す水面に流す。


タイの中でもこの祭においてチェンマイは特徴的な一面があり
クラトン(灯篭)を水に流すことにより水の精霊に感謝の気持ちを捧げるロイクラトン祭の他に
コムローイ(ランタン)を空に放ち仏陀に感謝の気持ちを捧げるイーペン祭が有名。

今年のロイクラトン祭・イーペン祭の時期は11月20日。

いよいよ今週末に開催を控えているということで
そのコムローイが特需で沸いている。

サイズは小サイズから特大サイズまでさまざま。
それに合わせてお値段もさまざま。

サイズによって価格も異なるが
だいたい1つあたり20バーツ(約60円)から50バーツ(約150円)くらいが相場。

ロイクラトン・イーペン祭の当日までまだもう少し先だというのに
待ち切れずに早くも夜空には
気の早いコムローイがチラホラと点在して
所在なさげにフワリ漂っている。

コムローイが無数に打ち上げられる幻想的な夜が
もうすぐそこまで近づいている。
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by satoshi_0813 | 2010-11-15 23:37
スカウトオファー
f0204561_2354469.jpg「日本人ですか?」
と話しかけてきたのはこの歳を召した男性。

子どもたちの昼食に合わせて
おいしいゴハンやお菓子を施しとして振舞いに施設へやって来た。

なぜだか今となっては初対面の人から日本語で話しかけられる方が妙に緊張する。

現役時代に稼いだ私財を投げ打って
タイだけでなく最近ではカンボジアなどにも
学校を建設しているらしい。

その資金も規模も自分の想定をケタ違いに上回り
思わず驚きが顔に出てしまったかもしれないくらい。

しかし
こういうお金の使い方こそ有意義なのだろうか。
思わず少しだけでも自分にも分けてくれればと思ったバチ当たりな自分。

そんなことを自分が考えているとも露も知らないそのおじいさんは

  どういった経緯でここへ赴任したのか。
  青年海外協力隊はどんなものなのか。
  どれくらい任地で活動しているのか。
  子どもたちとどのような活動をして過ごしているのか。
  どのような生活をしているのか。
  年齢は?
  日本では何をしていたのか。
  帰国後どうするのか。

などなど次から次へと自分のことについて訊ねられた。

御歳68歳の彼にとっては
オッサンの道に若く映ったようで
「まだ若いから前だけ見てガムシャラに好きなことをすればいい」
と何度も言われたのが印象。

「この歳になるとあと何年生きられるだろうかと先を見てしまうから
 若くて一生懸命なキミをみてちょっとうらやましい」
という言葉が追随する。

かなりの時間話しただろうか。

「ところで今後海外駐在勤務する気はないか」
と訊ねられた。


自分を評価してくれているのだろうか。
駐在スタッフとしてスカウトしているのだろうか。

話の筋からしておそらくそうだろうと感じる。

発展途上国に学校を建設することに関わることができる。
自分にとっては己の夢を実現するまたとない機会なのだが。


うーむ。


日本を離れてしたいことをしたくてここへやって来た。
それが青年海外協力隊員としての今の自分。

でも今後は
日本でしたいこと、しなければならないことがある。
抱えきれないほど山ほどある。

と思う。


それが全部落ち着いてから。

そのときそんな情熱があれば。

そうなったとしてもだいぶ先の話だけど
ココロの片隅に忘れずに置いておこう。
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by satoshi_0813 | 2010-11-14 00:48
握手で宣戦布告
f0204561_13472169.jpg子どもたちがジャンケンゲームでペアワーク活動。
通称「金持ちジャンケン」。

紙幣に見立てた新聞紙を手にして
2人1組でペアを組んで協力して
ジャンケンで勝って所持金を稼いでいくゲーム。
(詳細記事:『金持ちジャンケン』参照)


この活動が白熱するあまりか
ジャンケンをする相手が誰と誰だが混乱して
それぞれのジャンケンがスムーズに行えないことも。

特に自分が参加すると
自分とジャンケンしようと子どもたちが
何人も自分の元へ我先にとばかりわんさかやって来て
テンヤワンヤごった返してしまう。



f0204561_1954583.jpgそんなスクランブル状態を落ち着かせようと考えたのが

【ジャンケンをする前に相手と握手をしてからジャンケンをする】

というルールを付け足す。

つまり
ジャンケンの宣戦布告は握手
というわけ。

これでジャンケンをする相手が明確になり
活動がスムーズに展開されることになる。


子どもたち同士の握手。

今まで仲が良かった相手とはもちろんのこと
この「金持ちジャンケン」がきっかけで
その相手と初めて握手して仲良くなる
ということもあるかもしれない。

そんな子どもたちが握手をする光景が
この活動の中で自分のイチバンのお気に入り。

後付けで考えたこの握手が
もはやこの活動の最大の醍醐味。
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by satoshi_0813 | 2010-11-13 22:53
自転車人質大作戦
f0204561_2113696.jpg平日の子どもたちとの活動のゴールデンタイムは
夕食後から夜の点呼招集があるまでの時間。

今日もいつものように
食堂で子どもたちと夕食を終えて
今日の活動をどうしようか
しばらくそのまま食堂で佇んでいると


ひとりの子どもが自分の自転車を占拠。


そんな子どもの行動に隠されたメッセージを読み取る。


彼はボール遊び「はさみ」が大好きで
(関連記事:『ボール遊び「はさみ」』 『ボール遊びの秘めたる目的』参照)
ボール遊び「はさみ」のときにはこの子が中心となって動いているほど。

しかし自分の活動ときたら
ここの活動先にバスケットボールというものを根付かせうようと
ここ最近は毎日のようにバスケットボールの普及に取り組んでいる。


  バスケットボールばかりしていないで
  ボクたちとボール遊び「はさみ」しようよ!


f0204561_2124363.jpgそんな想いが溢れて実力行使。

自分はもっぱら自転車と行動を共にすることを子どもたちは周知しているので
その自転車を差し押さえてしまえば
自分も一緒に付いてきてくれるという
なかなか知恵を働かせた魂胆。


久しぶりにボール遊び「はさみ」をして楽しむ子どもたちと自分。


今回は子どもたちの大胆な作戦によろこんで完全降伏。
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by satoshi_0813 | 2010-11-12 23:09
バスケットボール命
f0204561_23421572.jpgバスケットボールに熱中するひとりの男の子。

普段は学校に通うことなく
施設でもとりわけ何をするということもなく
時間が流れるのを待つように静かに
それでいて
なにやら悩ましげに物思いにふけている姿をよく見る。


活動先の子どもたちに見られる傾向として
それまでの成功体験の乏しさからか
それとも自分たちの境遇に半ばやさぐれ気味なのか
自分にコンプレックスを抱いたり
悲観的に考えていたり
自分に対する自信や肯定感が極めて低い。

それに反比例するように
どこかで自分を実質以上のよく見せようと自分自身を保っていたいと思って
変にプライドや虚栄心だけはやたら高い。

そんな背景もあるから
子どもたちの新たなことへの挑戦や意欲を阻む障害となっていて

自分との活動や経験を通して
そんな子どもたちのささくれ立ったココロを解きほぐして
何事にもあきらめない粘り強さ、挑戦しようという意欲などといった
心の力を高め、子どもたち個々の自信や自尊感情・自己肯定感を養う
ということを考えているわけで。


そんな典型的とも代表作ともいっていいような彼。


彼はこれまで得手とするものを自分自身で実感できず
自分には何も取り柄もないどうしようもない人間と決めつけて
やることなすことすべてあきらめているように映る。

もちろん実際にはそのようなことはなく
自分の目から見ても潜在的にいいものを持ち合わせているところもあるだけに
実にもったいないことである。


f0204561_2343281.jpgそんな彼がバスケットボールと出会ったのは
いつだっだだろうか。

彼が唯一といっていい輝きを見せるときは
バスケットボールをしているとき。

抜群に上手いというわけではなく
よほど3Pシュートがカッコよくて気に入ったのか
しょっちゅう3Pシートを狙ってばかりいるのが。

シュートが決まると
自分と目を合わせてどうだとばかりにドヤ顔を見せる。
それでも自分が褒めると
まだ控えめにはにかみ照れ笑いを浮かべるが
そのずっと底にはしっかりプライドが埋め込まれている。

ちょいとひねくれ坊主だが
そういう偏屈なところは自分自身決して嫌いではない。


とにかくそんな彼がバスケットボールに出会えてよかったのだろう。

彼自身にとって何か寄るべとなるものを見出すことができて
彼のそれまでの単色単調な生活に
少なからず色が灯されたのだろうか。
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by satoshi_0813 | 2010-11-11 23:13
6年2組 千田くん
f0204561_2346158.jpg学校から活動先の施設に帰ってくる子どもたち。

アープナーム(水浴び)を済ませて
着替えを終えた彼のシャツ目に飛び込ぶ。

そのとき瞬間的に妙な違和感を察知したのだろうか。
思わずその子の姿を2度見してしまう。

ちょ・・・ちょっとちょっと!
と手招きして彼を呼び寄せて
そのシャツをよくよく見てみると

日本の学校でよく見かける胸ゼッケン。

  【 6-2  千田 】


日本の学校の体操服。

なぜ、ここに?

おそらく
日本からこの施設へ古着支援として
この体操服が送られて来たのだろうかと推察。


それにしても
見事なまでに似合っていない。

それがなんだかおかしくておかしくて
見れば見るほど笑いが込み上げてくる。

一方で
当人をはじめ他の子どもたちは
なんで自分がおかしく感じているのかをわからず
頭の上にクエスチョンマークが浮かび出る。

んー。
説明しないでおこう。

いやいや。
じわじわと笑いのツボが刺激される。
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by satoshi_0813 | 2010-11-10 23:36