2010年 05月 09日 ( 1 )
ピグマリオン効果
f0204561_9244597.jpg活動先であるここの施設の子どもたちを見て感じるのは
恵まれない家庭環境で育った成育歴のためか
自尊感情や自己肯定感というものが低いということ。

さらに追い打ちをかけるように
ここの施設はよほど悪いところが目につくのだろうか
子どもたちの悪いところ取り上げてを叱ってしつける
いわゆる減点方式な子どもたちの見方をしているようで。

叱られてばかりの子どもたちは
正直ウンザリたまったもんではないだろう。

特に彼の場合(もちろん彼だけではないが)

とても自己中心的で相手をからかったりイタズラしたり
かなりやんちゃ坊主なためよく怒られていた。
そしてその度に自暴自棄的な曇った表情になる。

叱られる原因は確かに自分にあるものの
「悪いヤツ」っていうレッテルを貼られてたんだろう。


そしてそんな彼に自分が与えた心の処方箋は

  先取りして褒める

というもの。


通常の場合
望ましい行為をしたことに対して褒めるのが一般的。

彼の場合はおそらくそれまでのいわゆる「ゴーレム効果」というものに陥っていて
すでに叱られてばかりに自暴自棄になり
なかなか望ましい行為をすることが見られないくらいの重症。

なので
褒めることを先出しして望ましい行為を引き出す
という作戦。

効果は絶大。

最初は自分のことを褒めてくれるなんてと戸惑いがち。
次第にプラスの言葉かけをしてくれる自分に対してうれしくて甘えたり
その言葉(を発した自分)の期待に応えようとする姿が見られるようになる。

そしてまたもっと褒められたいがためにさらによい行為を自分からするようになる。
「褒めて伸ばす」と単純と言えば単純だが。

ふて腐れてばかりの彼の表情が一変した。
よほど褒められることに飢餓状態だったのだろう。

前借りさせた褒めに利息以上のものをつけて返してくれる。
ホントうれしい。


自分が好きな教育心理学用語で
「ピグマリオン効果」というものがある。

人間は期待された通り(あるいはそれ以上)に成果を出す傾向があることの顕れとされる。

言葉かけであったり態度であったり思いやりであったり
期待感の込められた眼差しを受けることで子どもは大きく成長する。

少なくとも自分はそう信じて子どもたちと一緒にいる。
そして
そんな彼らの成長を見られると自分も頑張ろうとまた思える。

子どものそばにいる人の存在って大きいんだろうな。
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by satoshi_0813 | 2010-05-09 23:16