世界遺産ミーソン遺跡
f0204561_22564146.jpgホイアン郊外南西約50キロのところにある
世界文化遺産ミーソン遺跡を巡る。


ミーソン遺跡は
4-13世紀の間、古代チャンパ王国の宗教(ヒンドゥー教シヴァ派)の聖域として
いくつもの寺院伽藍が築かれた千数百年の歴史を持つ遺跡。


ミーソン遺跡に到着して
10分ばかり歩くと、草に覆われたレンガ造りの遺跡群が出てくる。



f0204561_230846.jpg最大の特徴はレンガで築かれた建造物。

レンガにはセメントや漆喰などの接着剤を使った形跡が無く
建造物に施された巧みな彫刻や建築技法は
当時のチャンパ人の技術力の高さを物語り
この地に発達した文化を持つ王国が存在したことを証明する。


このベトナムの地に存在する
古代ヒンドゥー教文化の足跡を後世に伝える貴重な遺跡は
ベトナム戦争でアメリカ軍の爆撃を受けて遺跡の大部分が破壊され
崩壊の危機に瀕することになる。


f0204561_2331077.jpgかつては高く聳えていた主祠堂も今はなく
一帯はまるで瓦礫の山と化している。

世界的に貴重な遺跡建築物を爆撃崩壊したり
森に枯葉剤を撒き散らしたり地雷を置いたりする行為が
つい最近まで実際に行われていたことを考えると
戦争の暴挙ぶりが窺い知ることができる。



今もほとんどが修復されず壊れたまま。
規模も小さくて世界遺産としてはいささか物足りなさと感じるかもしれないが
森の中に放置されている雰囲気というのもなかなかよい。

f0204561_22585539.jpgベトナムの灼熱の太陽や強い雨にさらされながらも
周囲を山々に囲まれて
まるで戦争で受けた深い傷跡をじっと耐えて癒えるのを待つかのように
ひっそりと草木に埋もれて身を隠すように
静かに森にたたずむ。
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by satoshi_0813 | 2010-12-28 22:54


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